不具合箇所発見!

今回は下地補修工事中に、一定法則でのタイルのひび割れ、浮き、剥がれがあった時の対処法についてご紹介します。

コンクリートの建物(RC造)は、一般的には下階から上階へ各階ごとに分けてコンクリートを打設します。 その上階・下階の間の、別の日に打設したコンクリートの繋ぎ目は、密着しているだけで接着していないため止水されていません。 この繋ぎ目を欠き込み、シーリング材(防水材)を充てんする。いわゆる「打継目地」を作ります。

この、コンクリートの繋ぎ目部分(打継目地)は、建物の揺れや動き、コンクリートが乾燥する際の収縮などで、室内まで貫通するような「隙間」が発生しやすい箇所です。 そのため、打継目地内にシーリング材(防水材)を充てんすることで水の侵入を防ぎます。

この打継目地がきちんとされていないことが原因で漏水した、なんてこともよくあります。

上の写真のように、タイルをコンクリート (躯体)の打継目地の上に貼りつけると、割れたり、剥がれたり、浮いたりと様々な不具合を起こしやすいのです。 この不具合を防ぐには、本来、打継目地と同じ位置にタイル面の目地を設けることが望ましいのですが、タイルの割付けにより、今回の建物のようにずれている場合があります。

タイルを調査した時に、打ち継ぎ付近で同じ高さのタイルが横に直線上に浮いていたり、剥がれていたり、ひび割れていたりした場合は、打継目地とタイル目地がずれている可能性があります。パッと見てわかるものばかりではありません。今回発見した不具合は再発を防ぐため、外観は少し変わりますがタイルの目地の位置を変更し、打継目地と合 わせることにしました。

何よりも安全第一!! その為に沢山の人の力が礎となっています。